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発売まで1か月となりました「背徳のヴィーナス」より、
シナリオ公開のお知らせです。

まずは物語のオープニング。
マルスの葛藤と、泉での運命の出会いのシーンをご紹介いたします。

運命に導かれるがまま、
出会ってしまったマルスとヴィーナスは―――……。

※ 「続きを読む」より、お進みください。
オリュンポスの神々に、戦いの神として名を連ねる者がいた。彼の名をマルスという。
美しくも粗暴、冷酷無比な軍神で、天界を統べる神ゼウスと最高位の女神ヘラの息子であった。

彼はオリュンポスの地に侵攻してきた怪物たちの軍勢を迎え撃ち、見事戦果を挙げた。けれども彼は、壮絶な戦いを打ち取ったにもかかわらず、その粗暴さゆえに父ゼウスから疎まれ、血にまみれた姿を晒すなと宮殿から追い出されてしまう。

マルス「俺は戦いの神だ……戦い勝利することこそ課せられた使命ではないのか。野蛮だ粗暴だなどと……では俺はどうすればいい。どうしたら父上は俺を認めてくださるのか……!」

自身の存在意義に疑問を抱き、報われぬ境遇に憤りは募るばかりだった。

一方その頃、ヴィーナス(貴女)は、泉で水浴びをしていた。夫である、炎と鍛冶の神・ウルカヌスとの関係性がうまくいかない悲しみに心をくじかれ、涙で濡らした頬を清めていたのである。

父に認められない悔しさを抱えたまま、戦でついた返り血を洗い流すために同じ泉に現れたマルスと、夫との不仲に泣きぬれる貴女は、運命的に出会うのだった―――。

venus_cut1.jpg

マルス「……っ! おい、お前……」

声をかけられ驚いた貴女は振り返り、現れた男(マルス)に対して「あなたは?」と問いかける。

マルス「俺は……身体を清めにこの泉に……」

血にまみれたマルスの姿を見た貴女は「大変、早く身体を清めないと。さあ、こちらへ来て」と彼を導く。

マルス「お前は……俺を恐れないのか?」

驚くマルスだったが、貴女は「それよりも早くその血を清めないと」と彼を水辺へいざなった。

マルス「確かにいつまでもこのなりではいられないな。わかった、……そちらへ行こう」

導かれるがまま、マルスは泉へ進む。

マルス「清らかな水だ。これなら返り血も洗い流せるだろう。ふぅ……ひと心地ついた。やはり血の匂いをさせていては野蛮と言われても仕方ないのか……」

体に無数の傷があることに気づいた貴女がマルスを案ずると、

マルス「この怪我か。これは戦で負った傷だ。しかし大したことはない。どれもほんのかすり傷だ」

と返答する。「ではなぜそんなに血にまみれているの?」と問いかけると……

マルス「この返り血は……切って捨てた怪物共の血だ。お前は俺が怖くないのか?」

と逆に尋ねられた。貴女は静かに笑って、「いいえ」と答える。

マルス「不思議な女だな。俺が怪物を殺したように、自分も殺されるとは思わないのか?」

あなたからそんな気配は感じられないから、と返すと

マルス「いいや、俺は野蛮と言われた男だ。いつお前に襲いかかるかわからないぞ」

そう彼は言う。

マルス「……全然怖がらないとは、やはり不思議な女だな。確かに、お前の言うとおり俺はそんなつもりはない。ただこの泉で身体を清めようとして、たまたまお前に出会
ってしまっただけだ」


自嘲気味に自身を『野蛮だ』と言った彼に対して、貴女は表情を曇らせ「あなたは自分をそんな風に言うのね」とつぶやく。

マルス「ああ、誰に言われるまでもない。俺は野蛮な男なんだろう。だが俺は戦う以外に何をすればいいのかもわからない。俺は生まれた時から、戦う定めだと決まっていたのだから」

「戦うことが……苦しいの?」と尋ねると、

マルス「戦いを苦痛だと思ったことはない。むしろ戦うことでこれ以上ないくらいの高揚感を覚えている。だが……戦いを終えて辺りを見回した時、幾度か後悔したことがある。大地は血にまみれ、見渡す限り死体の山……俺は結局、何をしたというのか……それでも戦うしかないのだ。この苦しみから解放されるためには、戦うしかない……」

思いつめたように語る彼を見つめていると、彼も自分と同じように心の中にある苦しみを抱いていることが伝わってくる。
彼の素顔が少しずつ明らかになってくるにつれ、貴女の心は次第に彼に惹かれていくのだった。

貴女は、返り血を洗い流した彼を見上げる。

マルス「なんだ、俺の顔に何かついているのか?」

「貴方の顔、素敵ね」、そう答えると、

マルス「そんなにじっと見るな」

と照れた顔をする彼。
少しの間見つめ合い……

マルス「清らかな肌だ……。お前はその慈愛に満ちた微笑みの下に何を隠している?」

彼は、距離を詰めてくる。
何も隠してなど……、そこまで言って貴女は口をつぐむ。

マルス「答えなくともわかる。お前のその潤んだ瞳、ここで人知れず泣いていたのだろう。お前がこの泉の水で本当に洗い流そうとしていたものはなんだ」

図星を突かれて困惑し、言葉を濁す貴女に

マルス「言ってみろ。お前の心を曇らせているものを」

そう、優しくささやく。

夫とは違う、若く、美しく、野性的な彼になら心を許せるかもしれない。
……そう感じた貴女は、「私は心の傷を清めたくてここに来たの」、そう告げる。

マルス「心の傷を清めに……? その傷とは何だ」

葛藤した末に、返すことはできなかった。

マルス「……俺には言えないか?」

「あなたの身体についた血のように、私の心も綺麗になるかしら」と漏らした貴女に彼は熱い眼差しを寄せ、

マルス「ならば女、俺がその傷を拭い去ってやる」

濡れた身体を抱き寄せるのだった。

※ 製作上の都合により、収録音源とは異なる場合がございます。予めご了承ください。
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