こちらの企画は、2017年5月8日リリースの「狂愛カタルシス輪廻」発売記念企画として、
ツイッターにて実施された「めぞん狂愛~再会~」のエンディング部分となります。
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※ 狂愛カタルシスおよび狂愛カタルシス輪廻本編とは別時間軸のパラレル作品となります。
あらかじめご了承の上、ご覧くださいますようお願いいたします。
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「君は私を危険危険と言うけれども、君だって部屋の中に監禁ブースがあるような人間なんだから、偉そうなことを言えないと思うんだがね」

「あれは……あるとなぜか安心するんだ。自分でもその理由はわからない……どうしてなんだろう……なぜ、俺は鎖と手錠と足枷と監禁ボックスを常備しないと落ち着かないのか……管理人さん、教えてください」

「いや待ったそこで彼女に話を振るかな。私もそうだけど君も大概だね……とにかく、両者比べてみた時に心が広いのは明らかに私の方だよ。だから私の部屋においで、管理人さん」

「ストップ。……そこで2人だけを比べる理由はどこにもないでしょう。このめぞん狂愛の住人は他にもいるのだから」

「全くだ。2人で勝手に潰し合ってくれている分には構わないが、彼女を巻き込むのはやめてくれないかな」

「……守村さん。それに、滝澤君も……」

「なんだ、こっちの話に聞き耳を立てていたのかい? 君たちも僕の趣味を笑えないよ?」

「こんな廊下で騒いでいて、聞こえないと思う方がおかしい」

「というか毎日2人で火花散らしてるのがうるさい。原稿に集中できない」

「毎日だったか……? それはすまなかった。原稿の邪魔をされるのは本当に耐えがたいものだ。なんだったら引っ越し代を出
すから、壁の厚いアパートに移ってはどうだ」

「ああほらすぐそうやってライバルを減らそうとする。霧生君は真面目な顔をして、こういう強引な手段を使うんだ。だから正面切って相手をすると疲れるんだよ。まあそういうところが面白いと言えばいいんだけど」

「だったらずっと勝手に争っていてください。……さ、管理人さん、ずっとこんな外にいては寒いでしょう。部屋に戻りましょう」

「待て。部屋ってどこの部屋ですか! あんた前回ののぞき穴騒ぎの時も管理人さんの部屋に入ってたし、また部屋に連れ込むか入り込むかする気だろう!」

「失礼だな、前回部屋に入ったのは管理人さん自身が同意をしてくれたからであって、そうじゃなかったらそんなことはしない」

「じゃあ、私も同意してくれたらいいんだね。……管理人さん、君の部屋にお邪魔してもいいかな?」

「黙れ逢坂。……お前が1人で彼女の部屋に立ち入るなんて、それだけは絶対にありえないしさせるわけにはいけない。そういうわけだから、良ければ今日から俺が防犯のために貴女の部屋に」

「防犯のために飼った犬に噛まれることもある。こんなケダモノのような男は危険すぎる。だからここは女性経験のない、そもそもどう手を出したらよいかもわからない俺が住み込みガードマンとしては適任だと思うんだ」

「なっ……まさか、自分の童貞という部分をセールスポイントにするとは……! 光太郎……!」

「思ったより、やるな……!」

「で、管理人さん。……どうする? 君は、誰の部屋に行くのかな? いや、誰を部屋に入れるのかな?」
貴女(………………)
貴女(来月から、家賃は銀行振り込みにしよう)
【END】
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「めぞん狂愛~再会~」、これにて終幕です。
最後までご覧いただきまして誠に有難うございました!
「狂愛カタルシス輪廻」は引き続き好評発売中です。
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